赤ちゃんの耳の中を見たことがありますか?
非常に小さくて、大人と違い中が見えにくい状態です。
そのため、赤ちゃんの耳垢のケアはどうすれば良いのか迷ったことはありませんか?
そもそも耳かきは必要なのか、正しいケアを覚えておくと良いですね。
まずは耳垢のタイプを知ろう
耳かきが必要かどうかの前に、赤ちゃんの耳垢のタイプを知っておきましょう。
耳垢には大きく分けて2つの種類があり、乾燥タイプと湿性タイプに分かれます。
割合を見てみましょう。
乾燥タイプ 70~80%
湿性タイプ 20%程度
参照元:https://soyokazesokuhou.com/mimiaka/
日本人は欧米人と違い、乾燥タイプが多いそうです。
祖先からもらった遺伝子の違いで生まれつき決まっているようですね。
2つのうち乾燥タイプの耳垢は、自浄作用が働いて勝手に耳垢が外側に出てくる性質を持っています。
一方粘性の耳垢は、自浄作用はあっても水分を含んでいるため、スムーズに運び出されません。
そのため耳の奥に耳垢が溜まりやすいタイプです。
まずは赤ちゃんがどちらのタイプか、知っておくと良いでしょう。
自宅でのケアはふき取る程度で
自宅で行う耳ケアについて、どうすれば良いのか迷うママも多いでしょう。
1歳くらいまでの赤ちゃんは、外耳道も狭いですし皮膚も柔らかくデリケートです。
そのため素人判断で大人用の耳かきを使用するのはやめましょう。
赤ちゃんの耳垢が乾燥した耳垢であれば、柔らかいガーゼや赤ちゃん用の綿棒でふき取る程度で構いません。
ケアは2週間に1度程度が良いと思いますよ。
粘性の耳垢の場合は、半年に1回程度定期的に耳鼻科で掃除してもらいましょう。
間違った耳かきは危険です
赤ちゃんの耳をふと見れば、たくさん耳垢が詰まっているので、びっくりして耳かきをしたくなったママもいるでしょう。
しかし、間違った耳かきの仕方で病気を引き起こしてしまう事もあります。
耳垢栓塞(じこうせんそく)
間違った耳掃除のせいで耳垢を奥に押しやってしまい、耳垢がかたまりになる症状のことです。
こうなると奥に行って取れなくなり、放置すれば耳が痛くなる場合もあります。
耳掃除による悪影響でも起こる症状です。
外耳炎(がいじえん)
外耳炎とは耳の中の皮膚に傷ができ、細菌などが入り込んで炎症が起きることを言います。
耳掃除で傷ができるのが原因です。
また元々耳の中は水分が溜まりやすい場所なので、細菌が増えやすいのです。
ベビースイミングなどを行っている場合は、より気を付けなければならない耳の症状です。
もし赤ちゃんの耳垢が気になるようでしたら、自分で何とかしようとしないでくださいね。
耳垢は耳鼻科で取ってもらいましょう
赤ちゃんは、鼻水などで耳鼻科を訪れる時も多いのではないでしょうか?
その時に病院にもよりますが、耳垢を取ってくれることがあります。
もちろん、耳掃除のためだけに耳鼻科を訪れても全く問題ありません。
私の子どもは風邪をひくと耳鼻科より小児科派だったので、子供の耳垢を取りに行ったのが2歳でした。
耳垢のタイプは乾燥タイプでしたが、かなり詰まっており、点耳薬で何日もかけないと取れない事態になったことがあります。
かなり暴れ怖い思いをさせたので、そうならない程度に耳垢は取った方が良いと思います。
自宅でのケアは外側をぬぐう程度で構いませんが、別の症状で耳鼻科を訪れる際は、ついでに耳垢を取ってもらうことをおすすめします。
正しくケアして赤ちゃんの健康を守ろう
子供が小さいと耳の状態がどうなのか、説明してくれることもありません。
ですから子供の健康は、ママがしっかりと様子を見ながら守らなければなりませんね。
耳がかゆそうなら、ママが取るのではなく耳鼻科に行きましょう。
また少しくらい耳垢があっても病気ではありませんので、間違った知識を持たないことが大切ですよ。