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北欧式子育てが注目?「のびのび育児」のメリットとは?

日本では詰め込み式に教育を行う特徴があり、小さい頃からたくさんのことを身に着けるのが良いと考える方も少なくありません。

子どもの頃から睡眠時間を削って習い事を掛け持ちしたりするケースもありますが、北欧式子育てが最近は日本でも注目を浴びています。

どんなことに力を入れて育てているかのアンケート結果

習い事をさせて将来のためにと考えるのは良いですが、最近はやや習い事をするご家庭の割合が減っているという統計もあります。

では一般的な子育て家庭では、どんなことを重視して子育てを行っているのでしょうか。(複数回答可)

他者への思いやりを持つこと 57.8%
社会のマナーやルールを身に着けること 46.8%
基本的生活習慣を身に着けること 46.3%
自分で出来ることは自分ですること 45.6%
自分の気持ちや考えを人に伝えること 42.7%
親子でたくさんふれあうこと 42.6%
体を丈夫にすること 34.2%
興味や関心を広げること 33.7%
友達と一緒に遊ぶこと 25.6%
自然とたくさん触れ合うこと 21.4%

参照元:https://berd.benesse.jp/up_images/research/research13_sokuhou.pdf

習い事で得意分野を身に着けることはもちろん人気ですが、それ以前に社会性を養うという点を重視しているのが一般的です。

人とのかかわりの中で思いやりを学んだり、自分の気持ちを相手に伝える能力などを意識して子育てしているご家庭が多いようです。

北欧式子育てとは?

日本では元気でハキハキした子供が良いと言われるのが、ある意味当たり前ですよね。

幼児向け番組では、若いお兄さんやお姉さんが快活に歌ったり踊ったりして、それを元気に真似る姿をよく目にします。

日本人として日本で育った場合、不自然に感じることはまずありません。

でも北欧のフィンランドの場合は、日本とは子どもに対する考え方がそもそも違うというのです。

教育番組に出てくるのも、元気なお兄さんやお姉さんではなく、落ち着いたおじさんやおばさんという印象です。

フィンランドの保育施設では、日本のような騒音問題が無く、子ども全般がおとなしいと感じます。

一人一人と話してみても、声が小さくてボソボソ話す子供も多いのです。

そもそも日本のように、子どもは元気に大きな声で話しましょうという概念があまり無いようです。

子どもの生まれつきの性格を重視した子育てがされており、特に元気で声が大きくなければならない日本の子育てとは異なります。

あるがままを受け止める

日本では天才キッズがテレビでたびたび登場し、どんな風に育てたのか親にインタビューするシーンが取り上げられます。

刺激を受けて何か子どもに得意なことを身に着けさせるのは親の役目と感じて、英才教育に取り組む家庭も少なくありません。

なんでも先回りして事細かに口を出して、「こうしなさい」とか「あぁしなさい」と決めごとが多くなります。

北欧式子育てでは、子どものやることに色々口出しせずに、のびのび育児をします。

一見、その方が簡単に思うかも知れませんが、口を出さずに子供の主体性に任せることはかなりの忍耐力を要します。

先回りをして色々教えたり、口を出すことはある意味簡単ですが、子どもが失敗から学ぶのをぐっとこらえて見ている方が意外と難しいのです。

大切なのは、子どもの性格や実力に見合った育て方をするということです。

詰め込み式の日本の教育が悪いとは一概には言えず、子どもの個性によって育て方を変える工夫が大切です。

たくさんの習い事をさせてそれを達成するのが楽しい子もいれば、のびのびと毎日を過ごす方が向いている子供もいます。

子どもの好きなことを伸ばすのが北欧式子育て

のびのびと子育てをして、あるがままの子どもを育てるというと、放置しているイメージもありますが決してそうではありません。

北欧流では、子どもが好きな事や得意なことを伸ばしてあげようというスタンスです。

学校でも家庭でも褒めてあげることがとても多く、褒められれば子どもは他のことも頑張ろうという気持ちになります。

最近は日本でも褒めて伸ばすという考え方が増えてきましたが、厳しく叱ることだけに重きを置いていた時代もあります。

子どもの頃に無理矢理やらされたり、スパルタ教育をされると、そのことが大嫌いになったり自分に自信を持てなくなる場合も多いです。

日本は子どもの頃から競争社会で、学校では勉強や運動ができれば周囲から認められ、できない子供は落ちこぼれ扱いされてしまいますよね。

北欧では学校のテストも無く、のんびりとした子育てをして個性を育てているのです。

本来の人間のあるべき姿としては、無理にハキハキと明るくさせたり、元気に走り回る必要は必ずしもないのかも知れませんね。

無理をさせないことで、子どももストレスやコンプレックスを感じにくくなり、のびのびと自分の好きな事や得意分野で実力を発揮できるようになります。

子どもは夫婦で育てる

北欧フィンランドでは共働き世帯が8割以上で、かなりの割合でパパもママも働いています。

日本でも女性が外に働きに出る割合が増えていますが、女性の家事の負担が大きいのも事実でしょう。

スウェーデンでは男性の家事分担率は女性とほぼ同等で、女性が家事をするものと考えられている日本とは異なります。

育児サービスやサポートが充実していて、夫婦で交代に育児休暇を取り、子どもが1歳を過ぎると日中は保育園などで過ごすようになります。

日本は昭和の頃までは、女性が家を守って男性が仕事をするのが一般的でした。

ですから、今でも根強く女性が家事をするものという固定観念があります。

文化の違いもありますが、女性の負担が大きくなりすぎてイライラして子供を叱る悪循環が起こってしまいます。

考え方は簡単に変わるものではありませんが、女性も子育てしながら働くのが一般的になっています。

社会全体が親にも子にもストレスが無いのびのびとした、北欧の子育てを参考にすべき点がとても多いように感じます。