妊娠線(にんしんせん)というのは皮膚が短期間で急激に伸ばされることによって肉割れを起こし、スイカ模様のような跡が残った状態を言います。
多くの女性が妊娠線ができないように必死になる理由には一度できてしまうと元通りになる可能性がほとんどないということが挙げられます。
どうして妊娠線が一度できてしまうと元に戻らないかというと、お肌は日々新陳代謝という古い皮膚細胞がどんどん新しい皮膚細胞に変わっていくということを繰り返していますが、その新陳代謝が行われているのはお肌の最も表面にある表皮に限っての話だからです。
妊娠線の場合は表皮の奥にある真皮がダメージを受けてしまい、真皮は新陳代謝を行っていませんので、基本的に一度傷ができると元には戻りません。
だからこそ、出産後に後悔しないためにも、妊娠中の妊娠線予防はとても大切な事であると言えます。
ここではそんな妊娠線予防にベビーローションを使用することで得られる3つのメリットについてご紹介します。
妊娠線予防に最も大切な保湿をカバーしている
妊娠線ができやすい状態というのはお肌が乾燥している状態の時です。
お肌は乾燥していると柔軟性に欠け硬くなってしまっています。
柔軟性がなく硬くなったお肌が引っ張られることによって肉割れが起こりやすくなります。
そのため、妊娠線予防=保湿ケアとも言い換えられます。
ベビーローションは赤ちゃんのお肌の保湿を目的に作られていますので、妊娠線予防のための保湿ケアにも役立ちます。
2種類の保湿をカバーしている
保湿ケアといっても、ホホバオイルやココナッツオイル、オリーブオイル、馬油のような油系の保湿成分もあれば、ヒアルロン酸やセラミド、PCA-Na、プロテオグリカンといった水分保持に役立つ保湿成分もあります。
例えば、ホホバオイルだけを乾燥したお肌に塗ったとしても、表面上は潤っているように見えますが、あくまでもお肌の表面をオイルでコーティングしているといった状態であり、お肌そのものの保湿は十分ではありません。
そのため、お肌そのものにも潤いを与えてあげないといけないのですが、ただ単に水だけを与えても一時的に潤いますが、水分はお肌の奥に抜けていきお肌の表面部分に潤いを保つことはできません。
そこで活躍するのが水分保持作用があるヒアルロン酸やセラミドといった成分です。
セラミドやヒアルロン酸などが配合されていることでお肌の水分保持力が高まり、さらにオイルでお肌の表面をコーティングすることができより強固な保湿ケアが可能となります。
ベビーローションはローションとは言いますが、化粧水よりは乳液タイプのものが多く、乳液は水分保持成分やオイル成分がバランス良く配合されています。
ベビーローションを妊娠線予防ケアに用いることで水分保持とオイルコーティングというダブルの保湿効果が得られます。
赤ちゃんのお肌に使える優しさが決め手
これまでの2つのメリットだけであれば、ベビーローションでなくても、通常の乳液などでも代用が効きそうです。
妊娠線予防ケアにベビーローションがおすすめな理由には根拠が欠けている気がします。
そこでベビーローションを用いることが良いと言える根拠になる3つ目のメリットを紹介します。
それは、赤ちゃんのお肌というデリケート肌を対象にベビーローションは作られているということが挙げられます。
妊婦さんというのはホルモンバランスなどが乱れお肌のバリア機能なども低下しがちな状態でもあります。
妊娠する前はなんともなかった化粧品が合わなくなるといったことも起こりやすくなります。
成分的にお肌に合う合わないは一旦置いておいて、ベビーローションの成分はお肌に優しい成分で作られていることが多くなっています。
妊婦さんのお肌に使用する場合にも赤ちゃんのお肌に優しいということはポイントになるのではないでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
化粧品はベビー用や大人用といった分けられ方をされていることが多く、ベビー用は赤ちゃん、それ以外は大人という使い方をしなければいけないような気がしてしまいますが、全くそのようなことはなく、むしろお肌への優しさを考えた場合ベビースキンケアを活用するということは賢い選択と言えます。
お肌になるべく負担をかけずに妊娠線予防ケアをしっかりと行ないたい妊婦さんはベビーローションを活用されてみてはいかがでしょうか?
ベビーローションだけでは物足りなさを感じる場合はベビーオイルなども併用することでより強固な保湿ケアが可能となります。