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水分と油分をバランス良くサポートするベビーローションで予防スキンケア

予防スキンケアという考え方

予防と治療を混同してしまっている方が多くいると思います。

予防というのは「予め(前もって)防ぐこと」です。
治療というのは「病気や怪我などを治すこと」です。

では、赤ちゃんの肌トラブルである乳児湿疹はなんでしょうか?
病気とまではいいませんが、炎症や痒み、かぶれなどの症状です。

乳児湿疹ができて治そうとするのは治療になります。

乳児湿疹ができていない状態で今後も乳児湿疹ができないようにケアすることは予防になります。

この違いはしっかりと押さえておきましょう。

もちろん、予防というのは必ずできるものではありません。
なるべく肌トラブルが起こらないように必要なケアを行うのが予防スキンケアです。

ベビーローションは化粧品なので、乳児湿疹を治す効果はありません。
これはベビーローションだけでなく、ベビーソープでも同じです。

それなのにベビーローションやベビーソープを別のものに変えると症状が改善するということはよくある話です。

じゃーそういった口コミはウソなの?ただの思い込み?
と思われるかもしれませんが、そうでもありません。

基本的に乳児湿疹の症状が改善するには2つの方法があります。

一つは炎症やかゆみを解消する薬を使うことです。
つまり、治療するわけです。

そして、二つ目は乳児湿疹の原因を取り除くことです。
乳児湿疹自体が総称であり、症状は色々なため、その原因も色々なわけですが、
大きく分けると、「お肌の汚れ」「お肌への刺激」「お肌の乾燥」となります。

例えば、ベビーソープならお肌の汚れを落としてくれます。これはどんなベビーソープでもほぼ間違いなく可能でしょう。

ではベビーソープによって何が違うかというと「お肌への刺激」や「お肌の乾燥」などで違いが生じます。

ベビーソープに配合されている成分によってお肌への刺激は異なりますし、洗浄成分の種類や保湿成分によって洗ったあとのお肌の乾燥具合も変わります。

ベビーソープを変えて乳児湿疹の症状が改善した場合にはベビーソープによる刺激度合いや乾燥具合に変化があったのが理由と考えられます。

ベビーローションの場合も「お肌への刺激」や「お肌の乾燥」が関係してきます。

ベビーローションの配合成分でお肌への刺激が変わりますし、お肌の乾燥に関しては、ベビーローションなので保湿機能はあるわけですが、保湿の仕方が異なったりします。

だから、ベビーソープやベビーローションを変えて乳児湿疹の症状が改善した場合には、新しく使ったベビーソープやベビーローションが治してくれたと思うのではなく、それまで使っていたベビーソープやベビーローションの刺激や保湿具合がお肌に合ってなかったんだなと思うべきです。

逆にベビーソープやベビーローションを口コミや評判を見て良いものを選んでも症状が改善しない場合などは、そもそもベビーソープやベビーローションによる影響で肌トラブルが起こっているわけではないということが考えられます。

色々とお伝えしましたが、
乳児湿疹ができてから治療するよりも、できないように予防スキンケアをしてあげる方が赤ちゃんにとってもママやパパにとっても良いと思います。

赤ちゃんにはずっと笑顔でいて欲しいですもんね。

保湿においての「水分」と「油分」

単に保湿といっても水分と油分で役割が違います。

水と油は全然性質の異なるものですよね。普通では混ざり合わないことでも有名です。

でも化粧品においては、水分に関わる成分も油分に関わる成分もどちらも保湿成分とひとくくりにされることが多いのです。

赤ちゃんのお肌に限ったことではありませんが、
お肌について考える時は水分と油分についてしっかりと分けて考えた方がより化粧品選びに役立ちます。

まず考えたいことが、
お肌のバリア機能についてです。

お肌のバリア機能って聞いたことありますでしょうか?

外からの刺激などからお肌を守ったり、体内の潤いが出ていかないように守ったりするのがバリア機能です。

突き詰めるとバリア機能を働かすための要素って色々あるんでしょうが、
ざっくり考えるとお肌のバリア機能は「水分」と「油分」で成り立っています。

まず、お肌の一番表面にある表皮の中でも最も表面にあるのが、「角層(角質層)」と呼ばれる層です。

この角層はレンガを積み立てた壁のような構造になっていて、
レンガ部分には「角質細胞」が、レンガとレンガの間を埋めるセメントには「細胞間脂質」があります。

角質細胞を構成するのが天然保湿因子と呼ばれ、アミノ酸やヒアルロン酸、PCA-Naなどの成分です。

細胞間脂質を代表するのがセラミドです。

セラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸というのはよく保湿成分で見かけますよね。

これらは角層内の水分を留まらせるための保水機能を持っています。

これらの成分があるからこそ、お肌はみずみずしい状態をキープできるわけです。
そして、水分を保っているからこそ、外からの刺激にたいしてダメージを軽減できたりします。

ですが、これだけではお肌のバリア機能は十分ではありません。

お肌には皮脂膜という油分が覆っています。
油分なので当然ながら水分を通しません。

つまり、角質層内のセラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸などがなんらかの原因で減少し、保水機能が低下してしまって潤いが外に逃げそうになっても油分の膜があるので逃がさずにすみます。

要するに、お肌の水分蒸発から守ってくれるのが油分といえます。

お肌というのはこの水分と油分によってバリア機能が保たれています。

赤ちゃんのお肌はまだまだ未熟でこのバリア機能も未熟。
ちょっとしたことで水分や油分が失われお肌がカサカサに乾燥しバリア機能が失われます。

そうなると乳児湿疹のような肌トラブルにつながりやすくなってしまいますので、
お肌のバリア機能が完全に失われる前に水分と油分を補ってサポートしてあげることが必要です。

その役割を果たすスキンケアがベビーローションです。

ベビーローションには水分重視のものや水分と油分がバランスよく配合されているもの、油分重視のものなど様々ありますが、予防スキンケア目的で毎日しっかりと赤ちゃんのお肌をケアしてあげたいと考えるのであれば、水分と油分をバランス良くサポートできるベビーローションを選んでみてはいかがでしょうか?