天然保湿因子(NMF)って何だろう?
天然保湿因子って聞いたことありますか?
これは人の肌に元々存在してお肌の潤い保持やバリア機能等の大切な役割を担っている保湿成分のことです。
簡単に皮膚の構造を説明しておきますと、
皮膚は「表皮」と呼ばれる肌表面部分にある層とその表皮の奥にある「真皮」、そしてそのさらに奥には「皮下組織」といった具合に3つの層に分かれています。
スキンケアの対象となるのは表皮です。
真皮はお肌にとってめちゃくちゃ大切な層で、
ニキビ跡などが残るのは真皮が損傷することが原因です。
真皮がダメージを受けるということはお肌にとって致命的といえます。
そして、表皮はこれまた4つの層でできています。
一番表面にあるのが、角層(角質層)で、順番に顆粒層、有棘層、基底層となっています。
基底層で新しいお肌の細胞が作られて、徐々に有棘層、顆粒層、角層(角質層)と上がっていき、
肌の表面まできて、垢となって剥がれ落ちます。
この作られてから剥がれ落ちるまでのサイクルがターンオーバーです。
28日と言われていますが、加齢とともに遅くなりますし、生活習慣などによっても変化します。
天然保湿因子の役割
天然保湿因子というのはではお肌のどこに存在しているのかといいますと、
表皮の中の角層(角質層)に存在しています。
もっと具体的に言いますと、
角層(角質層)を構成している角質細胞と細胞間脂質の中の角質細胞を構成しているのが天然保湿因子です。
角層というのはレンガで作られた塀などを思い浮かべてもらえばわかりやすいと思いますが、レンガが角質細胞でそれを積み上げる際の間にあるセメントが細胞間脂質というイメージです。
細胞間脂質と角質細胞に含まれる保湿成分がお肌の潤いをキープし、外からの刺激を和らげたりしてくれています。
角質細胞を構成しているのが天然保湿因子ですが、
天然保湿因子には様々な成分があります。
例えば、アミノ酸、乳酸塩、尿素、PCA-Na、ヒアルロン酸、ミネラルなどがあります。
これらの成分が水分を抱え込んでくれるので潤いのある瑞々しいお肌を保つことができます。