赤ちゃん用のスキンケアとしてベビーソープやベビーローションなどが販売されています。
ベビーソープは何となく、赤ちゃんの入浴時に使用する、もしくは沐浴の時から使用するといった感じで開始時期がわかりそうですが、ベビーローションはいつから始めたらいいのでしょうか？
なんとなくベビーローションを使い始めている方も多いのではないでしょうか？
そんな方のためにベビーローションを使い始める時期と理由についてご紹介したいと思います。
ベビーローションはいつから使う？
ベビーローションの開始時期について、結論から先に言いますと、
「産まれてすぐの新生児期から」
がおすすめとなります。
理由はもちろんあります。
それは、最近の様々な研究結果として、新生児期からの全身保湿によってアトピー性皮膚炎の発症率が3割低下するという報告が挙がっているからです。
この原理を簡単に説明しておきますと、
・赤ちゃんはお肌が薄く、バリア機能が未熟で乾燥しやすい
・アトピーの原因となりうるアレルゲンは口や鼻からだけでなく、皮膚からも侵入する場合がある
・乾燥してバリア機能が働いていないお肌にはアレルゲンが侵入しやすい
上記の3つをまとめると、
赤ちゃんのお肌はバリア機能が未熟ですぐに乾燥してしまう傾向があり、乾燥したお肌にはアレルゲンが侵入しやすくなります。そのため、お肌のバリア機能をサポートする為に保湿ケアをしてあげることでアレルゲンの侵入から守ってあげることができ、その結果アトピーの発症率が3割低下するということです。
どうして全身保湿なのかという部分を補足しておきますと、
アレルゲンは全身どこからでも侵入しますので、乾燥しているとあきらかにわかる部分だけに塗るのではなく、はたから見ると乾燥してなさそうな部分も乾燥している可能性があるため、全身保湿しておかないと意味がなくなるということです。
というわけで、ベビーローションは赤ちゃんが産まれたらなるべく早くから塗って全身保湿ケアをしてあげることが大切ということになります。
お肌の乾燥対策の重要性
新生児期の全身保湿によってアトピー性皮膚炎の発症率を低下させる目的以外にも、ベビーローションによる保湿が大切となります。
乳児湿疹と呼ばれる赤ちゃんのお肌によく起こるブツブツやかぶれ、炎症などの肌トラブルの多くはお肌の乾燥が原因となっています。
乾燥しているということはお肌のバリア機能が働いていないということでもあります。
そのため、乳児湿疹対策としてもなるべく早い時期からベビーローションによって保湿ケアをしてあげることをおすすめします。
お肌のバリア機能の基本はお肌自身が持っている潤いと皮脂膜という油分です。
ベビーローションを選ぶ際には水分と油分をバランスよくサポートできるものがおすすめとなります。