病院では保湿剤としてワセリンをよく貰うと思います。
ワセリンとベビースキンケアとして販売されているベビーローションって同じ保湿ケアに使われるものだけど一体何が違うの？と疑問に思われたことはありませんか？
ここではベビーローションとワセリンの違いについてご紹介したいと思います。
ワセリンとは？
そもそもワセリンとは何かというと石油由来の油分です。
石油由来というと結構良くないイメージをもたれる方も多く、副作用があるんじゃないの？とか思われるかもしれませんが、ワセリンは安全性の高い保湿剤です。
安全性が高いと言ってもお肌に合う合わないは個人差があります。
ですが、副作用というべきものは特にありません。
一応、ワセリンは医薬品なんです。
医薬品には1類、2類、3類とあって、ワセリンは第3類医薬品になるそうです。
そしてワセリンと似たヴァセリンというものもありますね。
何が違うのか疑問に思う方もいると思いますが、違いは基本的にありません。
ヴァセリンというのは商品名でユニリーバが商標を取られている化粧品です。
ですが、ワセリンとヴァセリンの中身はほぼ一緒と思って大丈夫です。
ワセリンは石油由来の油分ですが、植物由来の油分としては、ホホバオイルやシアバター、オリーブオイルなどがあります。
現在は植物由来が人気傾向にありますので、石油由来は辛い立場かもしれませんが、植物由来も安全性は高いといってもお肌に合う合わないはありますから植物由来だから特別に良いなんてことはありません。
そして、ワセリンは油分なのでお肌の表面に油膜を張ってお肌の水分が蒸発しないように保護する役目があります。
水分蒸発を防ぐという意味での保湿剤となります。
ベビーローションとは？ワセリンとの違いは？
一方ベビーローションとは何かというと、メーカーやブランドによって多少誤差はあるもののの、基本的に水分と油分の両方を合わせ持った保湿剤となっています。
誤差というのは例えば水分多めの化粧水よりのベビーローションや油分多めのクリームよりのベビーローションもあるからです。
一般的にベビーローションで一番多いのはミルクといわれる乳液タイプです。
乳液タイプは水分と油分がバランス良く補えるタイプと思ってください。
ベビーローションでいうところの水分というのはベースとなっている水です。
多くは精製水ですが、ローズウォーターなどの植物ウォーターを使用していたり、天然水を使用していたり、温泉水を使用していたりします。
さらに水分保持成分が配合されている場合もあります。
水分保持に役立つのはヒアルロン酸やプロテオグリカン、PCA-Na、アミノ酸、ポリクオタニウム-51などの成分です。
そして、油分にはミネラルオイルのような鉱物油を使っているものやホホバオイルやシアバターといった植物オイルを使用しているものがあります。
お肌には水分と油分の両方を補ってあげる方が保湿ケアとして良いケアといえるため、毎日の赤ちゃんのお肌のケアにはワセリンよりもベビーローションの方が適していると言えます。
ただし、単純な水分を蒸発させない効果などは油分の塊であるワセリンの方がベビーローションよりも高いと言えます。
ワセリンもベビーローションもどちらも保湿剤ではありますが、保湿の内容がワセリンは水分を逃さないための保護というのに対し、ベビーローションはお肌に潤いを与えた上でオイルで保護というように異なっています。