ママが毎日使っている化粧水や乳液を赤ちゃんに使うことはできないのだろうか?
ふと疑問に思ったことありませんか?
やっぱり赤ちゃんにはベビーローションじゃないとダメなのかな?と何となく違いがわからないままご自身は大人用の化粧水や乳液を使い、我が子にはベビーローションを使うといった使い分けになっていることが多いのではないでしょうか?
ここではそんな何気ない疑問に対してお応えしてみたいと思います。
大人の化粧水・乳液とベビーローションの違いとは?
まず、どうして大人と子供用に化粧品が分かれているのでしょうか?
大人用の化粧品と子供用化粧品では配合されている成分が全く違う??
もちろんそんなことはありません。
化粧品というものは、ベースは水です。
ただの水ではお肌に沁みこんだ後すぐに乾いてしまいます。
そのため、水に潤いを保持するヒアルロン酸などの保湿成分を足してみます。
ですが、それだけだと、多少は保湿が続くようになってもまだ長時間の保湿は見込めません。
それなら、オイルを混ぜてみようとなります。
ですが、水と油はそのままでは混ざらないので、混ぜ合わせるために乳化剤を入れます。
さらに、アロエエキスとかは昔から民間療法に使われて来たら配合するともっといいかも。
といった具合に配合成分が増えていきます。
最後はそのままだと冷蔵庫に入れても1週間くらいしか保管することができず、商品として販売することが難しいので、未使用であれば腐ったりしないように防腐剤や酸化防止剤などを追加して製品としての化粧品が完成します。
これは大人用も子供用も変わりません。
違いがあるとすれば、成分選びの時点で子供用の場合、成分が刺激にならないかどうかを気にしながら選ばれていることが多いという点です。
あとは、基本的に産まれてから20歳くらいまでは女性ホルモンやらなんやら美を保つために必要な成分が十分体内生成されるので美しさを保てますが、歳を重ねるにつれ不足する成分などが出てくるので、サポートするための成分が追加され、大人用の方が配合成分数が多くなりがちです。
まとめると、
大人用も子供用も配合成分の種類(水・油・乳化剤・保湿成分・植物エキス・防腐剤等)に違いはありませんが、例えば、乳化剤として用いられる成分の種類については子供用だと刺激等考慮して選ばれる傾向が強いであったり、配合成分数に関しては、大人用の方が必要となる成分が多くなりがちなので全成分数が多くなる傾向が強いであったりの違いがあるということです。
大人用の化粧水や乳液を赤ちゃんに使えるか?
結論から言ってしまうと、「使える」とも「使えない」とも言えます。
近年は大人用の化粧品も敏感肌や乾燥肌などトラブル肌をターゲットとした低刺激処方の化粧品が増えてきています。
もちろん敏感肌用や乾燥肌用の化粧品=低刺激な化粧品とは言い切ることはできません。
それは赤ちゃん用の化粧品でも全部が全部低刺激となっているとは限らないのと同じです。
ですが、大人用で敏感肌や乾燥肌の方のため、お肌へのやさしさにこだわって作られた化粧品は赤ちゃんにも使えるレベルのものも少なくありません。
むしろ場合によっては、大人用の低刺激化粧品の方が一般的なベビーローションよりも低刺激なこともあるくらいです。
そのため、本当の意味で低刺激な大人用の化粧水や乳液をママ自身が使っているのであれば、わざわざベビー用化粧品を購入しなくても自ら使っている化粧品をベビースキンケアに代用できます。
使えないパターンというのはまさしく、低刺激とは言えない大人用の化粧水や乳液を使っている場合です。
その場合はベビーローションの代用として使うとお肌への負担となり、我が子の肌荒れなどを引き起こす可能性があります。
ママ自身の化粧水や乳液をベビーローションの代用として使用したいと考えているのであれば、しっかりと成分を確認して刺激の強い成分が無添加となっているかどうか確かめてから購入するようにしましょう。