夏に気になる我が子の肌トラブルといえば、「汗疹(あせも)」です。
汗疹は乳児湿疹の一つで、多汗な赤ちゃんには特に起こりやすい肌トラブルです。
しかも、乳児湿疹の中には痒みが起こらないものもありますが、汗疹は痒みを伴う湿疹で、痒くてかいてしまうことで症状が悪化しやすい湿疹でもあります。
そんなやっかいな汗疹(あせも)の対策としては、汗を放置せずお肌の清潔を守るのが一番の対策となり、そのためにはベビーソープ選びが重要と言えます。
ですが、今回は汗疹対策としてベビーソープではなく、ベビーローションを活用する方法、その理由についてご紹介します。
汗疹対策の2つのアプローチ
あせも対策と言っても汗疹を予防するのか、できてしまった汗疹を治療するのかでアプローチの仕方は変わってきます。
そこで予防と治療で分けて対策アプローチを説明していきます。
できてしまった汗疹の治療について
まず、すでに汗疹ができてしまった場合はどうすれば良いかについて説明します。
そもそも汗疹(あせも)というのは、汗が皮膚内部の汗腺で詰まり炎症を引き起こしてできる水疱です。
つまり、皮膚の中で炎症が起こっているので、できてしまった汗疹をベビーソープで洗ったり、ベビーローションで保湿しても汗疹そのものには何の影響もありません。
※あせも予防としての対策には役立ちます。
出来てしまった汗疹は早急に対処しないと痒くてかいてしまうと悪化し、とびひ等深刻化していく恐れがある為、汗疹が出来た場合は小児皮膚科などで炎症や痒みを抑える薬を処方してもらいましょう。
痒い⇒掻くを繰り返すと悪化の一途なので、痒みというやっかいな症状を鎮静化させる必要があります。
汗疹ができたらひどくなる前に症状を薬で抑えることが先決です。
ただ、薬といっても処方する薬の選別は医者の腕次第なので、腕の良い評判の信頼できる掛かりつけ医院を見つけておきましょう。
汗疹が出来る前の予防対策とは?
次に汗疹ができる前に予防としてできる対策をご紹介します。
まずは、汗そのものを放置しないように対策するよう心掛けます。
濡らしたガーゼなどで汗をやさしく拭き取ってあげたり、汗をかいても快適に過ごせるよう肌着や布団などの素材を見直しましょう。
乾燥したガーゼで汗を拭き取ると余計に汗が出ることにつながります。
汗というのはそもそも体温調節の為に出るものなので、汗をかくことで熱くなった身体を冷やそうとしますが、乾燥したガーゼで拭きとると汗がなくなるので、再度冷やそうと汗が噴き出てきます。そのため、濡らしたガーゼで拭きとることで余計な汗の噴出しを抑えることができます。
次に、一日過ごすと赤ちゃんの体は汗や皮脂、垢などで汚れています。
一日の汚れを落としてスッキリ清潔な状態に戻すにはベビーソープを使って全身洗いが必要です。
そして、入浴後にはベビーローションでケアしてあげるのですが、ベビーローションがどのように汗疹対策につながるか疑問に思われるかと思います。
確かに保湿と汗の関係性はいまいちピンとこないですね。
実際保湿と汗対策は直接的な関係はありません。
ですが、汗疹は健康的なお肌と弱ったお肌のどちらがなりやすいかというと、弱ったお肌の方が汗を刺激と感じやすく汗疹につながりやすくなります。
そして、保湿ケアの目的はお肌を健やかな状態に導くことです。
つまり、保湿と汗は直接は関係しませんが、間接的には関係してくるわけです。
もし赤ちゃんのお肌が乾燥気味だなと感じるのであれば、ベビーローションによる保湿ケアをしないよりはした方がお肌の状態を整えることができるので保湿ケアをすべきと言えます。
そして、ベビーローションの中には有効成分として抗炎症効果を持ち汗疹予防に役立つ薬用ベビーローションもありますので、薬用ベビーローションを活用することであせも予防効果が高まります。
夏にベタつく化粧品を避けたい場合
夏はベビーローションによるスキンケアは不要だと考えている場合は、そうではないということを改めて認識しておきましょう。
赤ちゃんのお肌の状態によってはベビーローションによる保湿ケアが必要ない場合もあるかもしれませんが、乾燥しているなら保湿すべきなので、お肌の状態に応じて臨機応変に対応できるようにしておくと良いでしょう。
ベビーローションを使うにしろ、塗った後のお肌のべたつきが気になるという場合には、乳液タイプのベビーローションではなく、ジェルタイプのベビーローションの使用を検討されるのもおすすめです。
乳液タイプのベビーローションがベタつく原因は油分です。
油でベタベタするわけです。
ジェルタイプのベビーローションには油分が配合されていない、もしくは配合されていても少量なので塗った後にお肌がベタベタするということはありません。
むしろさっぱりスベスベな使用感のものが多いです。
夏であっても我が子の肌のカサカサ感が気になる場合にはベビーローションで保湿ケアが不可欠です。
べたつきが気になる場合は乳液タイプではなくジェルタイプのベビーローションを利用することをおすすめします。