赤ちゃんにも使えるくらいお肌にやさしいということでクレンジング代わりにベビーローションを使う方がいらっしゃるようです。
その理由について調べた際に、油分に洗浄力があるというような説明がされていたりしますが、石鹸や洗顔料の洗浄力とは違いますので、ベビーローションがクレンジング代わりになる本当の意味をお伝えしたいと思います。
油は油に混ざる
オイルクレンジングってありますよね。
また、油性マジックをマヨネーズなどを使って落とせたりするのと同じような原理なのですが、油は油に溶けて混ざります。
メイクに使われる化粧品の原料は油分が大半なので、メイクの油分に油分を混ぜることでお肌の表面についたメイクの油分を浮かして落とすことができます。
ただ、オイルクレンジングは洗浄力が強く肌に悪いなんてことも言われてたりしますが、オイルクレンジングというものがお肌に悪いのではなく、オイルクレンジングに使われている成分に問題があります。
オイルクレンジングの場合は界面活性剤も配合されていますし、防腐剤などに刺激の強い成分などが配合されていたりしますので、お肌への刺激となってしまったりします。
ベビーローションがクレンジング代わりになる理由も、ベビーローションに油分が含まれるからです。
ベビーローションに含まれる油分でメイクに含まれる油分が混ざり落とすことができるようになります。
もう一つ油を落とす方法は界面活性剤を使うことです。乳化剤とも呼ばれますが、本来は混ざり合わない水と油を混ぜることができる性質を使って油汚れを落とす方法です。
石鹸や洗顔料、ボディソープなどで皮脂汚れを落とせる理由は界面活性剤の作用によるものです。
マヨネーズを作る際にも乳化作用が応用されています。
マヨネーズの材料は卵黄と油とお酢と塩ですが、酢と油って通常は混ざらないのですが、卵黄には天然の界面活性剤と呼ばれる卵黄レシチンが含まれているため、お酢と油が混ざるわけです。
こういった化学反応の応用は知っておくと色々活用できて便利ですよね。
オイルクレンジングとベビーローションどちらがメイク落としに最適？
では低刺激そうでメイク落としにも役立つベビーローションとオイルクレンジングどちらを使うべきでしょうか？
もちろん、オイルクレンジングです。
そもそもベビーローションはメイク落としとして使うために作られておらず、赤ちゃんのお肌の保湿目的で作られていますので、メイク落としに役立つかどうかはベビーローションの種類によってかなり左右されてしまいます。
かなりメイクを落とせるベビーローションもあれば、メイクが落ちにくいベビーローションもあります。
オイルクレンジングの方がメイク落としを目的に作られている分、落とす力が安定しています。
ただし、オイルクレンジングは肌に悪いとまで言われるほど刺激の強い成分が使われているオイルクレンジングもたくさんありますので、成分を確認して刺激の強い成分が無添加となっているものを選びましょう。
市販売られているオイルクレンジングが全く肌に合わないという場合にはベビーローションを使うのも方法の一つではありますが。
基本的にはオイルクレンジングが切れてしまって代役としてベビーローションを使うなどが良いと思います。
赤ちゃんのお肌にやさしいとされているベビーローションでも配合成分によって刺激が強いものなどもありますので、ベビーローションは全てやさしいという思い込みも良くありません。
化粧品選びは必ず成分をチェックしてからというクセを付けておくと良いでしょう。
オイルクレンジングを使うと肌がカサカサになる理由は？
メイクって洗顔をしても落ちにくいですよね。
洗顔だけでは落ちにくいからまずはメイク落としとしてクレンジングを使うわけです。
つまり、クレンジングの方が洗顔よりも油汚れを落とす力が強いわけです。
お肌の保湿を担っている一つが皮脂ですが、皮脂も油分です。
そのため、オイルクレンジングなどクレンジングを使うことで皮脂がごっそり落とされるため、肌がカサカサになりやすくなります。
オイルがダメというより、クレンジングに使われる洗浄成分の洗浄力が強すぎたりします。
敏感肌や乾燥が気になる方でオイルクレンジングなどクレンジング自体が肌荒れの原因になり使えないという場合は、ベビーローションやベビーオイルなど油分でできているものを応用すると良いでしょう。
ただし、勘違いしないで頂きたいのは、油は油に混ざって浮かすことができますが、ベビーローションやベビーオイル、ホホバオイルなどを使って浮かしたメイクを水で流してもなかなか落ちません。
洗い流すには界面活性剤が必要なので、洗顔料などを使う必要があります。
オイルクレンジングを使った場合に水で洗い流せるのはオイルクレンジング自体に界面活性剤が含まれるからです。
オイルクレンジングのような効果をベビーローションやベビーオイル、ホホバオイルなどに持たせたい場合は、予め石鹸や洗顔料などとオイルを混ぜておいてから使うと良いです。
オイルが少なすぎるとメイクがなかなか落とせなかったりして調整がめんどくさいですが。
基本的に低刺激なオイルクレンジングを使うことをおすすめしますが、それでもダメな超敏感肌な方はベビーローションやベビーオイルなどを上手に活用してみてはいかがでしょうか？