赤ちゃんから大人まで頭皮の乾燥によるフケの悩みを抱える方は多いと思います。
フケと一言で言っても、実際には乾燥によって皮膚がパラパラと剥がれ落ちるタイプのフケと皮脂が過剰であったり、過剰な皮脂をエサにし増殖するカビ原因菌によって起こるベタベタしてたり、かさぶたのようだったり、塊で剥がれ落ちたりするタイプのフケの2種類に分かれます。
つまり、乾燥原因と皮脂原因とに分かれるということです。
ここでは乾燥と皮脂によるフケの対策としてベビーローションをどのように活用すれば良いかについてご紹介します。
乾燥原因によるフケ
乾燥原因によるフケというのは本来フケというよりも皮膚の剥がれといった方が良い気がします。
つまり乾燥を防げは改善されていきます。
赤ちゃんの場合は生後3ヶ月以降は皮脂分泌が少なくなっていく傾向があり、皮脂はお肌の水分を逃さないように守るためのバリアみたいなものなので、皮脂が少ないことが原因で乾燥してしまい、白い粉のようなものがパラパラ剥がれることになります。
ですが、どちらかというと赤ちゃんよりも大人の方が乾燥原因によるフケは多いです。
赤ちゃんの場合は髪の毛がまだあまり生えそろってなかったりするので、頭皮がカサカサで粉っぽいフケが出るようならベビーローションを塗って保湿してあげると良いです。
大人の場合は髪の毛が邪魔して塗りにくいですね。
フケが気になる部分の髪をかき分けて髪の根元から頭皮を保湿するようにケアすると良いのですが、ベビーローションだと油分が多めなので髪のテカリが気になるようでしたら、化粧水を使ってみるのも良いと思います。
今は頭皮専用化粧水とかも販売されていますので、チェックしてみるのもありですね。
ただ、頭皮の皮脂の分泌が少ないと油分の少ない化粧水では一時的な保湿しかできなかったりするので、ベビーローションくらいの水分と油分のバランスのとれた保湿ケアがおすすめではあります。
過剰な皮脂によるフケ
過剰な皮脂による湿疹を脂漏性湿疹と呼びます。
赤ちゃんの場合は特別に乳児脂漏性湿疹と呼んだりします。
赤ちゃんも大人も脂漏性湿疹になりますが、赤ちゃんと大人では違いがあります。
赤ちゃんの乳児脂漏性湿疹は生後3ヶ月くらいまでの皮脂分泌が過剰な時期になりやすく、皮脂が詰まって刺激となりかさぶたのようなものができるもので、かゆみが生じないケースも多くあります。
また、生後3ヶ月以降は皮脂分泌が落ち着いていくため自然治癒していくことがほとんどなので洗浄を中心としたケアを続けることが大切です。
乳児脂漏性湿疹は入浴時にかさぶたを無理にはがさず、オイルなどを付けて少し置いてから洗い流すとキレイに落ちやすいと言われています。ベビーローションも油分が含まれていますので、かさぶたのようになっている部分に塗っておいてから洗い流すと良いでしょう。
大人の場合はどうかというと、赤ちゃんでもないことはないのですが、カビ原因菌と呼ばれる皮膚の常在菌のマラセチアという菌（カビの一種）が過剰な皮脂をエサに異常繁殖しかゆみを伴って症状が悪化し長引くケースが多くなっています。
大人の脂漏性湿疹の場合には医師の指示を仰いで治療することが一番ですが、家庭でできるスキンケアとしてはお肌にやさしいシャンプーなどで過剰な皮脂を洗い流して頭皮を清潔にすることが大切です。
洗浄力が強いシャンプーや洗い過ぎは逆効果になる場合もありますので、注意が必要です。
頭皮へのやさしさを考えると赤ちゃん用のベビーシャンプーも良いと思います。
なんでもかんでもフケ対策にベビーローションを使えば良いというわけではなく、乾燥原因なのか、皮脂原因なのかなどによって使い分けることをおすすめします。